レンタルCDが好きなのである。
今では音楽はサブスクの時代。
スマホひとつ。
数千万曲がいつでも聴ける。
全くもって、便利な時代である。
当時のレンタルCDには独特の楽しさがあった。
店内を歩く。
棚を眺める。
ジャケットを見る。
曲名を読む。
解説に目を通す。
「なんとなく気になる」
その直感で借りる。
もちろん、全部のCDを買う金がないという理由も大きかった。
そして、富良野には唯一あったレンタルCD屋は無い。
今はTSUTAYAかDMMで宅配レンタルCDを使うしか無い。
それでも、
CDを取り込む。
iPodへ入れる。
プレイリストを作る。
物足りないのは歌詞カードがないことぐらいか。
音楽を聴くまでの過程。
その時間も含めて、音楽だった気がする。
昭和から平成にかけての文化。
少し手間がかかる。
その分だけ、記憶に残る。
便利さとは別の価値。
物として残る楽しさ。
古いiPodを眺めながら、そんなことを思うのである。

