深い森の中、湧き水で作ったラーメンとインスタントコーヒー。
星空を眺めながら物思いにふけり、動物の声に耳を澄ませ…。
などと、ニヒリズムに浸りながら朝を迎えるが基本的に避難小屋。
バカンスというよりも、やはり修行色が濃い内容になっている。
避難小屋で一緒になった山岳部の大学生は夜明け前に出発するものの、チャリダー&ヒッチハイカー組みはのんびり朝飯。
森の時計はゆっくり時を刻む…などと、倉本氏を気取ってみるが、さすがに下山時刻までは譲れないので、ボチボチ出発。
向かった先は「もののけ姫」のモデルになった所として有名な森。
たしかに、コダマが出てきそうな雰囲気たっぷり。
森全体が苔に覆われていて、視界に入ってくるのは緑一色並に鮮やかな緑。
今まで、色々と寺院をめぐって苔を見てきて、綺麗だと思ったことはなかったが、ここだけは別格。
久々に感動しっぱなしでした。
その後、ウィルソン株や縄文杉などのメインスポットを周る…と、活字にしてしまえば1行で終わるが、この辺もハードな修行が続く。
元々、我々が通ったコースは通常でも10時間コース。
決して初心者向きではない(苦笑
それにしても、一番の感動は「道」だったりする。
観光用に整備される以前から、年貢として収める杉を運ぶために、こんな深い森にまで石畳の道を作った人間の力ってスゲーなと心底関心。
加えて、歩くだけでもシンドイ道で、よく運んだな…と。
確かに自然も偉大だけど、人間の力も偉大だと感じた1日でした。
なお、帰りのバスに間に合わなかった連れの2人は、ヒッチハイカーらしく、ヒッチハイクで下山してました。
俺は極上のダウンヒル。最後にご褒美を頂きました♪

